アメリカ英語の特徴、アッシュ、の発音をマスターしよう。
Apple、Amazon、Alphabet(Googleの持ち株会社)に共通するものは何でしょうか? それは先頭のAが アッシュと呼ばれるアメリカ英語に特有な音なのです。発音記号では(ǽ)で表記されます。
IT企業やコンピュータ言語の名前によく使用されます。
Apple, Android, Alphabet, Amazon, Yahoo!, actually, agile, app, dash, change, ch a racter, class, black, cache, cash, cat, batch, bash, Java, last, lambda, Mac, map, parallel, sample, slack, plan, RAM, hand, stochastic
アッシュの音が聞き分けられるようになるとリスニングが一気に上達します。 アッシュはアメリカ人のみに固有の音で非常に多く登場します。 イギリス英語にはありませんが、シリコンバレーのエンジニアはアメリカ英語を話しますのでアッシュをマスターすることがとても大事です。
アッシュの聞き取り
アッシュの特徴は高く、長く伸ばします。前後の音に比べて相対的に長くします。 猫(Cat)の発音は、キャットではなく、キャーッが正しい発音になります。 ャーを長く、キとッは相対的に短く発音しましょう。
カタカナ英語で話すと、全ての音を同じ長さ、同じ高さになるため、外国人に『もっと抑揚をつけなさい』と指摘されます。 ここで多くの日本人は、声のボリューの上げ下げと勘違いするため、逆に耳障りな発音になります。 実は日本語にも緩急をつけて発音する単語があります。 はし(箸)の発音は、はの部分をしに比べて長く、高く発声します。 他にもギャルの方たちが、てゆーか、ちょーやばい、というのも英語的な発声です。 関西弁も、標準語に比べて抑揚があるため、関西の若い女性は英語の上達が早いかもしれませんね。
アメリカ人女性はアッシュを強く発音するためとても聞き取りやすいです。 電車のアナウンス、スマートスピーカなどに女性の声が使用されるのは、聞き取りやすく癒し効果があるためです。 逆にアメリカ男性の声は低く、高低差もほとんどないためリスニングの練習には向いていません。
日本語でも同じことが言えますが、イベントのスピーチやコメディドラマの英語はセリフがハッキリしているので聞き取りの練習に向いています。 フレンズのジェニファー・アニストンはとってもオススメです。 逆にアクションやシリアスな映画、ドラマはセリフがハッキリとしなかったり高速で話すため難易度は高いです。初級者は避けたほうが良いでしょう。
高音パートを漏らさずに聞くために、1万円ぐらいの高級ヘッドフォンを買って聞いてください。 安物と違って全く違って聞こえます。息遣い、空気の音を聞き取ります。音にはとことんこだわってください。
アッシュの発声
アッシュを綺麗に発音するには喉をよく開く必要があります。 喉をよく開くには口を開くのではなく、舌の付け根を前に持って行くイメージです。 歯医者さんでバキュームが喉の奥に突っ込まれ苦しくなると、舌の付け根で防御しようと奥に引っ込めますが(これはRの発音の舌になります) そうではなく舌全体を前にだし受け入れてしまうのです。
口角はあげると言うよりか左右横に引きます。 舌先の上を下の歯の裏にグッと押し付け、その反作用で口角をぐいっと横に引きます。
椅子から立ち上がるとき、テーブルに手をつきその反作用で腰をあげると楽に立ち上がれます。 舌の反作用を利用すると口角を引きやすいのです。舌と口角が連動して離脱する練習をしてください。
猫背になると肺に空気が十分入りません。背筋を伸ばし胸を張ります。カラオケで歌うのと同じで立った状態の方が声が出ます。 肩の力を抜きリラックスします。指1本分ぐらい口を開け、腹筋に力を入れ複式呼吸で喉の奥から声を出します。
あーとながく、キャーッ(Cat)と発声します。(キャットにならないように)
舌が届かないと言う人は横の開きが足りません。口が犬のように縦になっています。 あかんべーするイメージで口が横に開くようにします。 どんなに舌が短くても歯の裏側に舌を押し付けることができます。
口の形はそのままで、上の歯の裏にも届くと思います。 英語は舌をパタパタと舌を上下に動かしたり、奥にクッと引きます。 巻き舌でカールさせません。 早口言葉をタングツイスターと言うように舌をパタパタ動かすことが重要です。 舌のポジションで空気の流れを変えたり、喉の奥を開いたりするテコに使うわけです。
日本語の長音
アッシュは日本語の長音で代用できます。 長音(長母音)と言いますが、実はひらがなで表記することができません。つまり、発音とスペルが一致しません。
aa おかあさん オカーサン
ii ちいき チーキ
uu とうふ トーフ
ee えいご エーゴ
oo とうきょう トーキョウ
個人差がありますが、若い人はカタカナバージョンで発音する傾向があります。 早口で大声で、
とうきょう、とうきょう、とうきょう
と言うと自然とカタカナバージョンになると思います。 うの発音は喉を絞り空気の流れを止めてしまうためです。 空気の逃げ場がなくなり苦しくなります。 この原理で、アメリカ人の日本語は、『ワターシは、アメーリカから、キマーシタ』 のように長音を挟んで発音します。
1単語1長音の法則
英語では長音は1単語1つまで使えます。単語の先頭、もしくは中間にきます。user(ユーザー)のように最後の文字が長音になることはありません。
banana - バナーナ
canada - キャーナダ
vanila - バニーラ
無理に英語スペルすれば、bnan、cand、vnilになります。