もう英文法の勉強はやめませんか?
近所のコンビニまでコーヒーを買いに行くのにわざわざフェラーリで出かける人はいないでしょう。 仮にあなたが超おぼっちゃまでフェラーリを所有していてもです。 そもそも都内のコンビニには車を停めるところもありません。 自転車や原付バイクで出かけた方が小回りも効きますしお手軽です。 つまり近くのコンビニに行くのにフェラーリはオーバースペックなのです。
街の書店には英語学習の本が何種類も並んでいますね。 学生向けの受験参考書だけでなく、社会人向けの英語やり直し的な本も毎月のように新刊が出版されています。 みなさんの家にも、最初の数ページだけ読んで、あとは本棚に眠ってしまっているのが何冊かあるのではないでしょうか? 私の家にもそんなアーカイブされてしまった英語本がたくさんあります。 駅前の英会話学校に通ったり、フィリピンのオンライン英会話で勉強されてる人もいるでしょうか? 私たち日本人は本当に英語の勉強が好きですね。 そもそもほとんどの日本人は、中学、高校の6年間みっちり勉強してます。中には大学を含めた10年間、勉強した人もいるでしょう。 それも一番脳細胞が活性化した10代の、ただひたすら勉強だけに打ち込めた脳の成長の黄金期にです。 大変残念なことですが、ほとんどの日本人は脳の成長の黄金期をもってしても英語が話せるようになってないのです。 街中で外国人に話しかけられてもあたふたしてしまうのです。
一体何がいけなかったのでしょうか?勉強時間が足りないのでしょうか? いえ、これだけの日本人が話せないということは、
勉強方法が間違っていた
と考えた方が自然なのです。 つまり、学校での勉強スタイルを根本的に変える必要があるのです。 にも関わらず、ほとんどの人が社会人になっても同じようなやり方、同じような英語教材を使って勉強しています。 ではなぜ学校的な英語の勉強スタイルがダメなのでしょうか?答えは、
『内容が難しすぎる』
のです。ゴール設定が非常に高いところに設定されているのです。 私はこのブログを執筆するさい少し参考にしようと思い、書店で英語の本を何冊か立ち読みしてみました。 そして、その内容の難しさに愕然としました。 日本人の大きな勘違いに、英語が通じないのは文法が間違っている、外人が使わないフレーズを使っている、です。 本当は外国人が日本人の英語が理解できないのは、文法やフレーズの精度ではなく、発音が違うからなのです。 そして、英文法は実践を通して少しずつ複雑にさせるべきですが、発音は実践に出る前に完成させておく必要があります。 なぜなら、文法の間違いは外国人との会話の中で自動修正できるからです。しかし、発音は自動修正はほぼできないのです。 それなのに、日本人は家で文法を勉強し、実践で発音を修正しようとしているのです。これは全くあべこべなのです。
私の本職はITエンジニアです。
最近は、機械学習、主に自然言語系ですが、ニュース記事の分類をするコードを書いたりしています。 ReactJSやGoなども書いたりします。ITエンジニアとしてのキャリアは長く、Javaは10年以上の経験があります。 アメリカで数年仕事をしたこともあります。 海外のエンジニアとSkypeで会議もしたりします。 新しい知識を得るために、Courseraの機械学習コースを英語で見たりしています。 YouTubeでGoogle I/OやApple WWDCをチェックしたりします。 時間がもったいないときは倍速で見たりもします。 Google検索は英語のページも日本語のページも区別なく読みます。
そんな私ですが、正直に言いましょう。私はTHの発音ができませんし、RとLの聞き分けも完璧にはできません。 ハーフでも帰国子女でもありませんから、流暢な英語でもありません。 映画やドラマを字幕なしで見ることはできません。映画の内容にもよりますが半分ぐらいしか理解できません。 大学受験の英語参考書を立ち読みしてみましたが、正直とても難しく感じました。
私がみなさんにお伝えしたいことは、『技術的な知識がちゃんとあれば、そこそこの英語力で十分』です。 ITに関する英語に限定するのであれば、その技術的な知識がしっかりしてさえいれば、英語力が低くても英語がわかるのです。 技術力で英語力をブーストできるのです。
ではエンジニアにとってのそこそこの英語力とは何でしょう?