(前編)なぜ日本人はTOEIC900点でも英語が話せないのか?
答え) 偏差値だからです。
TOEICのスコアは偏差値というものです
それは、TOEICの受験者全体の中での順位みたいなものです
絶対値ではなく、相対的な値です
日本人にしては英語がまあまあできるよ
と言ってるだけです
甲子園の高校野球で打率が5割とかいう
強打者いますよね?
でも、それって県大会の話です
メジャーリーグでも活躍できるでしょうか?
バットにカスリもしないでしょうね
TOEICにはメジャーリーガは参加しません
私もそうですが、英語がある程度話せる人は
わざわざお金を払ってまで、拷問のようなテスト受けないです
お金もらったって嫌です
外資系企業や海外のIT企業の採用で
TOEICのスコアを聞かれることはありません
なぜなら電話面接で1分も話せば
英語のスキルはわかりますから
多くの日本人がTOEIC900点取ったところで
大きな壁にぶつかります
それは発音です
カタカナ英語でもTOEIC900点は取れます
なぜって、TOEICはスピーキングテストがないからです
注) メインのTOEICの他に、スピーキング専門のテストは存在します
つまり、間違った発音のまま 英語の勉強をしてしまったのです
例えるなら、自己流の投球フォームでピッチングの練習をしてきたのです
いつか肘を痛めるか、球速が全く伸びないのです
プロのコーチの手によって
投球フォームを大改造する必要があるのです
多くの日本人は
アメリカ人のモゴモゴした発音が聞き取れません
TOEICの英語はとてもハキハキと話しますので
カタカナ英語の人でもだいたい聞き取れます
アメリカに住んでる生身のアメリカ人は
あんなキモい話し方はしません
では、アメリカ人のモゴモゴ発音の正体は何でしょうか?
それは、曖昧母音と言います
日本語の発音は母音をベースにしています
ですから、英語を聞くときも、母音を頼りに聞き取ります
ですが、アメリカ人は子音をベースに発音しています
そして、母音は適当にモゴモゴ発音します
例えば、sit の i の発音を
日本人は、シィット とハッキリ i の発音をします
アメリカ人は、い、え、おの中間ぐらいの
曖昧な母音を喉の奥から出します
早口になると母音が消失し、st になります
some の発音も、sm になります
なんと母音が消えてしまうのです
つまり日本人は一生懸命
その消えてしまった曖昧母音を聞き取ろうとしてるわけです
無理なんです。。。発音してないから。。。
さらに最悪なことに、アメリカ人は人によって
曖昧母音の発音が違うのです
イギリス人はもっと違います
子音はだいたい誰でも同じ発音なのです
だから、アメリカ人とイギリス人は会話ができるのです
昔、タモリさんの深夜番組で空耳アワーというのがありましたよね
英語の歌が日本語のフレーズに聞こえちゃうやつ
あれは脳が勝手に英語の曖昧母音を
日本語の母音に置き換えることで発生する現象です
つまり、空耳現象が起きる人は
アメリカ人のボソボソ英語は絶対に聞き取れません
ラリーキングとトランプ大統領のトークです
奥さんはスロベニア出身なのでクリアな発音ですが
ラリーとトランプはアメリカ人なのでボソボソ英語で話します
ですが、アメリカ人なら普通に聞き取れます
当たり前ですが。。。
私もちょっとキツイですが何とか聞き取れます
2人とも息を強く吐き出して発音しています
それをアメリカ人は聞き取っています
ですがほとんどの日本人は
耳に入ってこないわけです
では、母音脳から子音脳に変えるにはどうすれば良いのでしょうか?
後半へ続く 。。。